2008.07.15 Tuesday
Grayson Perry/UK
「私の作品は、毒入りの宝物のようなもの。宝物だけど、呪われている。
深い無意識の底から運ばれてきたそれらを「発掘」することは、考古学であり、心理学なのだ」


≪何がいやなのか?≫What’s not to like? 2006 陶器
恥ずかしながらグレイソン・ペリーという名前だけしか知りませんでした。
作品をちゃんと見たのは先日行った「英国現代美術とターナー賞」。
ダミアンハーストが目当てで行ったのに、度肝抜かれたのは彼の作品でした。
うーん・・・正確には彼女の作品なのでしょうか。
一瞬メルヘンチックな作品かと思って見ていると、火傷します。
自分の生い立ちを引きずって、
それを作品によって露わにするアーティストはたくさんいて、
グレイソン・ペリーもその類のアーティストですが、彼はちょっとばかり違うようです。
彼の作品のテーマは自分の思い出から始まり、社会問題や同性愛・幼児虐待についてや、戦争、名前でモノを見る社会(ファッション界やアート界)への茶化しなどの社会的メッセージ。
それにその日の気分と彼のフィルターを通すと、古典的なイギリスの「壷」という形になって表現されます。


≪敏感な子供の苦境≫ Plight of the Sensitive Child 2003 陶器 金沢21世紀美術館蔵
彼がこんな事になってしまった出来事・・・。
両親の離婚、叔父からの暴力、それを通して生まれたもう一人の自分「クレア」という女性。
内面は女性、外面は男性という自分や、そうゆう人間に対しての社会の目を客観的に見て、作品を通して言葉を発しているのです。
それは見たくない事や、普通なら隠したがる意味合いの事もダイレクトに表現されて、潔くて、逆にちょっと気持ちがいいくらい。
なんていうんでしょう。
オカマちゃん(って言っていいのか?)酒飲んでガハガハ大笑いしながら
自分の過去や、批判的な社会について大声で喋ってるかんじ。
まぁ、内容は笑えないものもあるけど、何も濁さずストレートな姿勢はアッパレ。
しかもこんな立派な壷にこんな内容を描いて、焼いてを繰り返す作業は、女性独特の執念と、男性の体力があればできる事なんでしょうか・・・。

2006年の作品 「子供を失って気が違ってしまったヴィクトリア時代の農夫の妻をイメージして選び、作った」と言う空間作品。真ん中の馬車は霊柩車。
2007年4月28日から21世紀美術館で開催された展示会のタイトル「我が文明」のように、グレイソン・ペリーという人は、独特の毒を持った趣味の悪いメルヘン文化を築いた「ひとつの文明」ようです。
冒頭の言葉のように彼の製作活動は、彼の文明の象徴である「壷」を発掘するような作業なんでしょうね。

アーティストと言っても、正確には陶芸家としてかなり有名らしく、技術はかなりのものらしいです。
彼は2003年にターナー賞を受賞して、一躍有名人となりました。
メディアは作品の評価という事だけでなく、女装癖のグレイソンとして批評をくりかえしました。
女装癖、社会批判など、どう見ても出る杭の彼を面白がり、上っ面だけで寄ってくるそんな人たちを、彼は楽しんであざけ笑っているんでしょう。
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Grayson Perry(グレイソン・ペリー)
1960年、チェルムズフォード(英国)生まれ。
1982年、ポーツマス・ポリテクニック美術学科卒業。現在、ロンドン在住。
1980年代半ば 主に陶芸作品を手がけるようになる。また、版画や写真、ドレスのデザイン等、ジャンルを超えた制作活動に取り組んでいる。
1990年代以降 個展での発表、およびグループ展への参加が相次ぐ。
2003年 イギリス現代美術の最高賞であるターナー賞を受賞。ペリーの国際的評価は更に高まった。
2005年 金沢美術工芸大学と当館とが連携して運営した国際的芸術家滞在制作事業において、2度に渡って金沢に滞在し、地域の素材を用いた新作の制作を行った。
主な所蔵先は、アムステルダム市立美術館、サーチ・ギャラリー(英国)、テート(英国)、グラスゴー近代美術館、金沢21世紀美術館など。
ターナー賞公式サイト テート・ギャラリー
イギリスのギャラリーVictoria Miro
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深い無意識の底から運ばれてきたそれらを「発掘」することは、考古学であり、心理学なのだ」


≪何がいやなのか?≫What’s not to like? 2006 陶器
恥ずかしながらグレイソン・ペリーという名前だけしか知りませんでした。
作品をちゃんと見たのは先日行った「英国現代美術とターナー賞」。
ダミアンハーストが目当てで行ったのに、度肝抜かれたのは彼の作品でした。
うーん・・・正確には彼女の作品なのでしょうか。
一瞬メルヘンチックな作品かと思って見ていると、火傷します。
自分の生い立ちを引きずって、
それを作品によって露わにするアーティストはたくさんいて、
グレイソン・ペリーもその類のアーティストですが、彼はちょっとばかり違うようです。
彼の作品のテーマは自分の思い出から始まり、社会問題や同性愛・幼児虐待についてや、戦争、名前でモノを見る社会(ファッション界やアート界)への茶化しなどの社会的メッセージ。
それにその日の気分と彼のフィルターを通すと、古典的なイギリスの「壷」という形になって表現されます。


≪敏感な子供の苦境≫ Plight of the Sensitive Child 2003 陶器 金沢21世紀美術館蔵
彼がこんな事になってしまった出来事・・・。
両親の離婚、叔父からの暴力、それを通して生まれたもう一人の自分「クレア」という女性。
内面は女性、外面は男性という自分や、そうゆう人間に対しての社会の目を客観的に見て、作品を通して言葉を発しているのです。
それは見たくない事や、普通なら隠したがる意味合いの事もダイレクトに表現されて、潔くて、逆にちょっと気持ちがいいくらい。
なんていうんでしょう。
オカマちゃん(って言っていいのか?)酒飲んでガハガハ大笑いしながら
自分の過去や、批判的な社会について大声で喋ってるかんじ。
まぁ、内容は笑えないものもあるけど、何も濁さずストレートな姿勢はアッパレ。
しかもこんな立派な壷にこんな内容を描いて、焼いてを繰り返す作業は、女性独特の執念と、男性の体力があればできる事なんでしょうか・・・。

2006年の作品 「子供を失って気が違ってしまったヴィクトリア時代の農夫の妻をイメージして選び、作った」と言う空間作品。真ん中の馬車は霊柩車。
2007年4月28日から21世紀美術館で開催された展示会のタイトル「我が文明」のように、グレイソン・ペリーという人は、独特の毒を持った趣味の悪いメルヘン文化を築いた「ひとつの文明」ようです。
冒頭の言葉のように彼の製作活動は、彼の文明の象徴である「壷」を発掘するような作業なんでしょうね。

アーティストと言っても、正確には陶芸家としてかなり有名らしく、技術はかなりのものらしいです。
彼は2003年にターナー賞を受賞して、一躍有名人となりました。
メディアは作品の評価という事だけでなく、女装癖のグレイソンとして批評をくりかえしました。
女装癖、社会批判など、どう見ても出る杭の彼を面白がり、上っ面だけで寄ってくるそんな人たちを、彼は楽しんであざけ笑っているんでしょう。
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Grayson Perry(グレイソン・ペリー)
1960年、チェルムズフォード(英国)生まれ。
1982年、ポーツマス・ポリテクニック美術学科卒業。現在、ロンドン在住。
1980年代半ば 主に陶芸作品を手がけるようになる。また、版画や写真、ドレスのデザイン等、ジャンルを超えた制作活動に取り組んでいる。
1990年代以降 個展での発表、およびグループ展への参加が相次ぐ。
2003年 イギリス現代美術の最高賞であるターナー賞を受賞。ペリーの国際的評価は更に高まった。
2005年 金沢美術工芸大学と当館とが連携して運営した国際的芸術家滞在制作事業において、2度に渡って金沢に滞在し、地域の素材を用いた新作の制作を行った。
主な所蔵先は、アムステルダム市立美術館、サーチ・ギャラリー(英国)、テート(英国)、グラスゴー近代美術館、金沢21世紀美術館など。
ターナー賞公式サイト テート・ギャラリー
イギリスのギャラリーVictoria Miro
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